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池澤 夏樹:叡智の断片

叡智の断片 (集英社文庫)叡智の断片 (集英社文庫)
(2011/07/20)
池澤 夏樹

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お風呂の良き友となった一冊でした。

池澤さんの作品は、たいていの場合、問答無用で好きなのだけれど、
傾向としては小説よりもエッセイの方が好きになる。
これは、それの代表作。

欧米作品を読んでいると、誰の引用だろう、と思うことはしばしばで、
思えればまだ幸いで、引用と気付かず過ぎてしまうコトだって、たぶんもっとしばしば。
翻訳を読んでいてさえそんな有様。
必死になって原文を読んでいるときなんて、なおさらね。

残念なことに、まわりにここで得た叡智をさりげなくひけらかすような場がなくて、
この先、実生活に役立てられない。
少しハイブロウな持続的交友関係があればいいのだけれどね。

どうして日本には引用文化がないんだろう。
先人の名言(ときには迷言)って、いいと思うんだけどな。
名言を超えて、はやいうちに諺になっちゃうのかな。

本の内容とは関係ないけれど、
「月刊プレイボーイ」が廃刊したときって、こーんなステキな連載をしていたのね。
あの雑誌、好きだったなあ。

知的でステキな雑誌が、どんどん休廃刊していくのがさみしい。
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[ 2013/12/11 06:01 ] 池澤 夏樹 | TB(-) | CM(0)

池澤 夏樹:マリコ/マリキータ

マリコ/マリキータ (角川文庫)マリコ/マリキータ (角川文庫)
(2006/05/25)
池澤 夏樹

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マリコ マリキータ (文春文庫)マリコ マリキータ (文春文庫)
(1994/04)
池澤 夏樹

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ワタクシが買ったのは角川文庫なのだけれど、もともと文春から出ていたのね。
それはどうでもいいこととして、これまた秀逸な短編集だった。

表題作がせつない。
そして、その「マリコ」のような人生に憧れてしまったりして。
もうムリだけどね。

5編の作品が掲載されています。
どれも趣が異なる。
最後に納められている「帰ってきた男」も、不思議な空間に誘い込まれる。

そう、はじめて池澤氏の作品を読んだときからそうだった。
池澤さんの作品は、現実からは遠い舞台、しかも現実には知らない土地であるにもかかわらず、
そこに行ってきたかのような感覚を覚える。

池澤氏、現在ワタクシが住むこの街に在住だとか。
この街をテーマに、何か作品を書かれるだろうか。
それを読んだら、この感覚はどのように感じるのだろう。
[ 2011/06/12 19:12 ] 池澤 夏樹 | TB(-) | CM(0)

池澤 夏樹:真昼のプリニウス

真昼のプリニウス (中公文庫)真昼のプリニウス (中公文庫)
(1993/10)
池澤 夏樹

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なんだか、このブログは池澤夏樹著の読書日記になってきたような気がするのだけれど、
好きで読んでいるので仕方がない。
これも古い作品をいまさらのように読んだもの。
話の中に携帯電話は出て来ないし、ちょっぴり古めかしさを感じるけれど、
懐かしさとは違って、そんな20年ほど前の世界によさを感じてしまった。

...というのはとっても副次的なワタクシの感想で、
物語自体はとても池澤さんらしいものだった。
いろいろなものが中途半端、でも、それが多分狙いなんだろう。
気に入らない人は、結末自体、物語の終わり方自体が気に入らないに違いない。
でも、池澤さんは読者に「物語に入り込む余地」を残してくれているような気がする。

個人的にいろいろ感じたことのひとつ。
主人公の女学者と、いま風にいればモトカレとの関係。
ワタクシだったらこの関係はとてもしんどいだろうな、ってこと。
ワタクシも一応仕事を持って経済的も自立できる女であるけれど、
この主人公のような自立心には足りない。

そして、押しつけがましく言えば、
就職に悩んでいる女子学生と恋愛に悩む女子学生に読んでほしかったり(笑)
これを読んで何かを得られる人は、いまの悩みは乗り越えられそう。

無責任な託宣です。
[ 2011/06/06 07:00 ] 池澤 夏樹 | TB(-) | CM(0)

池澤 夏樹:すばらしい新世界

ちょっと更新をさぼっていました。
リアルタイム読書の記録には全くこだわっておりませんが、
ここしばらく、読む方に時間を割いておりました。

すばらしい新世界 (中公文庫)すばらしい新世界 (中公文庫)
(2003/10)
池澤 夏樹

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2000年頃の作品です。
でも、いい時期に読んだと思いました。

主人公は、大企業で風力発電の風車を作る技術者で、
いろいろなきっかけにより、ネパールの片隅に風力発電の風車を建てることになります。
という物語。
もちろんそれだけではなくて、さまざまなことが描かれています。
小説だけれど、池澤さんのエッセイ色も非常に濃い作品です。

いま現在、リアルな世界では、東京電力の福島原発のことが世界を騒がせています。
この小説は、そんな世界ともちょっと関係がある。
10年ほど前のリアル世界では、もんじゅのことがあったりして、
やっぱり原子力発電の話題が世間を騒がせていたころでした。

池澤さんは、この中では徹底的な原発否定をしている訳ではありません。
風力発電に絶対的な信頼を置いている訳でもありません。
ただ、再生可能エネルギーのひとつとして、風力発電の話が主軸になっています。

いま、この時代に生きていて、原子力とともに生きることは必然だとワタクシは思っています。
これは、推進とか容認とか、ニュースで聞く言葉とは関係なく、
時代の必然だと思っているのです。
ただ、いつまでもそれでいいのかというと、そうではない。

たぶん、容認の人も推進の人も、そして反対の人も、最終的に目指していることは同じなのでは?
ただ、それを「いますぐ」求めるのか。
中長期的に求めるのか、その差なのではないかと思います。

本の話に戻りましょう。
この小説は、いまこの時を生きる現代人にとって必要な「心持ち」を説いていると思います。
エネルギー問題は、避けては通れないこと。
その際に、自分が持つべき心情の参考にはなりそうです。

ワタクシは、原発反対派ではありません。
でも、それはイコール推進派ではないのです。
反対派の方、そこをご理解願います。

[ 2011/05/15 23:17 ] 池澤 夏樹 | TB(-) | CM(0)

池澤 夏樹:パレオマニア

パレオマニア 大英博物館からの13の旅 (集英社文庫)パレオマニア 大英博物館からの13の旅 (集英社文庫)
(2008/08/21)
池澤 夏樹

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ミーハーなイギリス好き、と他の記事で書きましたが、
実はイギリスへ行ったことがないワタクシ。

その理由はというと、たぶん自分の中で作ってしまったイギリスが、
実際のイギリスと違っていたら怖い、というところでしょうか。

でも、死ぬまでに絶対に行きたいところのひとつは、大英博物館。

この本は、池澤さんが、大英博物館収蔵の品の中のお気に入りの出身地を訪ねる、というもの。
ワタクシは池澤さんの生き方自体が非常に憧れであるのですが、
この収蔵品を追う(トレースする?)旅は、憧れ中の憧れです。
単なる世界旅行の記録などより、数倍おもしろい。
知的好奇心の充足度が、並大抵ではないのです。

あまりにおもしろかったので、
実家のハハに押し売りのように本を貸してきました。
[ 2011/04/02 23:51 ] 池澤 夏樹 | TB(-) | CM(0)
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